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2015-08-31

段差昇降機の設置について

認定NPO法人福医建研究会・快居の会では障がいや高齢の方の住宅改善に関わっています。
先日は、糖尿病で下肢切断した方の自宅玄関に段差昇降機を設置しました。

当初は玄関に福祉機器レンタルの段差昇降機を検討していましたが、
玄関での車いす乗り換えや回転を検討していくと、既成品は有効ではなく、最終的にオーダー品の段差昇降機を設置してもらいました。
昇降高さによっても費用は異なりますが、オーダー品の段差昇降機は50万円程度でそれに付帯工事が必要になります。

改善前の玄関。ポーチー玄関土間、上がり框を2つに分かれて段差があります。

改善後。玄関土間をはつり、昇降機も埋め込んでポーチから段差なしで入れるようになりました。玄関扉も取付高さを下げて調整しています。

埋め込まれている昇降部分。

土間全体が上がった状態。広いスペースで車いすの乗り換えも行えるようになりました。
写真の踏み台は、同居の奥様が使います。
車いすを使う方が自立して外出するのか、介助を前提にするのか? また同居の方の出入りもいっしょに考えておくことが大切です。
ちなみに、写真ではたくさん靴が置いてありますが、完成後の検査で、工務店1名、建築士2名、理学療法士1名、ケアマネ1名が集まって、動作など確認を行っています。
工事業者だけでやってしまうのではなく、関係する専門家の意見を調整して行うことが大切です。
 

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