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2019-07-15

ライフステージに合わせたリノベーション-外観・増築部

増築を行ったガレージ部分と正面門扉

外壁は既存外壁に通気を確保し、ガルバリウム鋼板スパンドレル張。屋根形状は既存を変更せず、アイレベルからよく見える軒裏に板を張り温かく上質な雰囲気に。

玄関アプローチ。増築のガレージと既存住宅は構造的には分かれているが、雨に濡れずかつ明るくするガラスの屋根と木製ルーバーを設置。

ガレージ部分は鉄骨造。壁・天井共に下地である木材と木毛セメント板の表し仕上げ。

ガレージ内を明るくするハイサイドライト。車の乗り降りで邪魔になる柱を設けないようハイサイドライトを大きな梁としてスパンを飛ばした。撮影:田籠哲也

説明

既存のアプローチ外構には、簡易な屋根のかかった前後2台の駐車場がありました。夫婦それぞれで車を運転するので、前後ではなく左右に2台並べられるビルトインガレージを設けたい、という要望がありました。そうした場合に既存の建物配置で玄関・アプローチを”玄関らしく”確保できるかが課題でした。そこで道から玄関へのアプローチは、漆色の鉄骨フレーム、木製扉、植裁、天井木ルーバーなどで内部へ誘導していくように計画しました。ガレージ自体の形状は隣地の採光に配慮した屋根形状としながら、ハイサイドライトを設けて、明るいガレージにしました。
道から既存1階フロアへは段差がありましたが一段の高さを低くして高齢期になっても上りやすいように配慮しています。また駐車場から玄関への段差はあえて仮設的なステップとし、段差昇降機の設置など将来的な余白を設けています。
外部については新築時からメンテナンスを行っていない割にはきれいなものでしたが、やはり大判のサイディングに継ぎ目が生じてきたりしていたので、金属サイディングで張り直しています。屋根についても葺き替えを行っています。
母屋・庭編

場所

大阪府堺市

工事種別

増築

用途

ガレージ・アプローチ

構造規模

鉄骨造 50.18㎡

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