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BLOG
2012-07-02 | 執筆・講演

ほのぼの旭ヶ丘の家・建築人掲載記事

 大阪府建築士会会報誌「建築人」2012年5月号に

THNK一級建築士事務所で設計監理を行いました「ほのぼの旭ヶ丘の家」の木造民家改修のプロセスについて執筆いたしました。
バックナンバーよりご覧いただけます。
建築人2012年5月号
2012-06-05 | 設計監理

大和郡山・町家カフェ「さくら舎」現場

 4月後半から着工している住宅からカフェへのリノベーションは大工さんの仕事が速く、順調に進んでいます。

構造材には柿渋ペイントによる塗装、天井のクロス貼が先行して行われているので、完成のイメージがわかるようになってきました。
写真はオープンカウンター内からの店内。
入口の木製枠も取り付けられて外を通行する方も気になっているようです。
2012-05-15 | 設計監理

堺デイサービス・水廻りや収納について

堺の老人デイサービスセンターが5月はじめに竣工しました。
改修内容については過去のエントリーでも紹介していますが、

家具はまだ入っていないので、水廻りの設備を紹介します。

2つあるトイレのうちの車椅子対応便所。
3枚引戸で大きく開いて車椅子でも移動や回転がしやすくしています。
もう一つの便所。壁の構造上これ以上細かく仕切ることはできなかったので、トイレとしては少しゆったりしつつ、トイレの中にたくさん収納を確保しました。
浴室。デイサービスでは自宅のお風呂が狭かったり、段差が危険だったりという方に安全に使ってもらえるように整備します。手すりを付けたり、介助者のことも考え一般的な住宅の浴室よりはすこし広めに計画します。
建物の中でも特に陽当たりの良い位置なので気持ちよく入ってもらえそうです。
洗面台。住宅よりも使われる頻度が高いのでアクセスしやすいところに配置しています。
写真の洗面台は車椅子でも足元がオープンで使いやすいものです。
改修前は収納物がいっぱいでしたので、今回は予め打ち合わせのなかでどこにどんなものを置くかを相談して、造り付け収納にしています。

例えば、洗面台の左下は利用者の衣服掛け、その上にはカゴを並べて個人用の棚にします。

洗面所の前にはコップ置き用の棚、上部はたくさんある書類を収納します。
利用者の居場所や安全に移動するスペースを確保するために、効率良く、一つ一つ意味のある収納にしています。
2012-04-20 | 設計監理

大和郡山・町家カフェ「さくら舎」工事着工

今週から大和郡山市にて計画を行なっていた町家カフェ改修工事が着工しました。

それまでにお店の名前も「さくら舎」に決定しました。
「舎」という文字を選ばれたのに店主らしい想いが感じられます。
工事の方は引き続き解体工事と新たに壁を作る部分の基礎と土台の設置、腐食していた土台と柱の取り替えなど構造的な箇所の工事が行われています。
現場との打ち合わせでは床仕上げ高さや構造の補強内容などの確認を行います。
奥から入口側を見た様子。
梁補強で新しい材が添えられています。
雨樋からの水漏れが原因と思われる湿気でシロアリに食われていた部分を取り替えています。
近くには創業400年にもなるという菊屋本店。ほかにも雰囲気のある建物が並んでいて、周辺は一日観光できる場所です。
2012-04-20 | 設計監理

堺デイサービス 内装工事

 デイサービスの工事が月末引渡しに向けて終盤です。
内装ペンキ部分の塗装が進行中で、引き続き天井などクロス張替え部分が行われます。
フローリングはすでに張られて養生中です。
この部屋は奥が相談室、手前が機能訓練室となりますが、
よく陽の当たる場所で庭も見える気持ちのいい場所です。
大工工事による家具の設置も進んでいます。
建具屋さんにこの家具の扉を設置してもらいます。
もともと、4畳半の部屋が浴室・脱衣室になっています。
陽あたりや風通しもよい場所です。
浴室の壁パネルや床タイルなどの仕上げ工事は終わり、あとは設備機器を設置です。
手すりなどの位置は最終的に確認を行い設置する予定です。
2012-04-01 | 設計監理

堺デイサービス 下地・外構工事

 堺のデイサービスの工事が進んでいます。

現場の様子と改修のポイントを少しずつ紹介していきます。
建物内へのアプローチですが、
ここは一段あたり10cm程度のゆるやかな階段とする予定です。
改修で十分な長さのスロープをとれることはほとんどなく、スロープがとれたとしても車椅子以外の高齢の方にとっては斜路がかえって困難になることも多いので、段先の色を変えて注意喚起しつつしっかり一段一段上ってもらう階段にします。
玄関デッキから段差なしで中に入ってもらえるよう下部に段差ができないバリアフリータイプのサッシに変更しています。小さな段差は大きな段差より意識が薄くなって、かえって事故が起こりやすいので注意が必要です。
もともとの浴室は家庭用としても現在の標準より小さい浴室だったので、介助して入浴しやすいように4.5帖の部屋だったところを浴室と脱衣室に改修します。
この建物は構造がプレキャストコンクリート造で壁を用意に変更できないのですが、もとの建物のイメージを継承しつつ、より雰囲気を作れるように間仕切壁の角にアール加工をしてもらっています。
2012-03-16 | 設計監理

堺デイサービス解体・下地工事

 堺のデイサービス改修工事が始まっています。

建物としてのメンテナンスが必要な部分、
デイとして使用するために整備が必要な部分、
そして新たなイメージを作っていく部分と、いろいろなまとめていく要素があります。
構造はプレキャストコンクリート造で間仕切りを変更できるところは少ないですが、
水周りは使用頻度が高くなるので広く使いやすく整備していきます。
2012-02-08 | 設計監理

工事見積書の共通費について

現在、実施設計を行った図面をもとに、数社に見積りを依頼し、提出された見積書の内容を精査しています。

クライアント(施主)に見積書を見てもらうとき、便器・照明・家具などの費用はわかりやすいのですが、共通仮設費などいくつかに分かれている、いわゆる共通費についてはその内訳がわかりにくく、実際、住宅規模の工事では会社によって計上の方法が違うこともあります。
ここでは平成23年版公共建築工事共通費積算基準を参考にしてその内容をまとめてみました。

共通仮設費(直接仮設、仮設)

共通仮設費は工事を行うための下準備や一時的に設置するものの費用です。例えば、敷地測量・地質調査費・仮囲い・現場事務所・仮設便所・安全対策費・近隣対策費・工事用電気水道などが含まれます。

現場管理費(諸経費)
現場管理費は現場を管理・運営するのに必要な経費です。労務管理費・各種申請料・保険料・交通費・通信費などが含まれます。
住宅規模の工事の場合は、次の一般管理費等とまとめて諸経費とされている場合も多いです。

一般管理費等
一般管理費等は、その会社の運営費が含まれます。本社社員の給料・賞与、会社の光熱費・通信費・税金・宣伝・広告費など全てが含まれます。
住宅メーカーや工務店の設計費用・見積料はこの部分に含まれていることが多いです。
一般管理費等は工事費の何%として計上されるのは理解できますが、その他は項目立てされて、内訳がある方が透明性があり好感が持てますね。
2012-01-17 | イベント

福医建例会「パーキンソン病 日常生活上の工夫」

 1月14日(土)に千里山の関西大学月が丘住宅にて福医建研究会例会があり参加しました。

今回のテーマは「パーキンソン病 日常生活上の工夫」で、作業療法士の藤原太郎さんによる3回シリーズの最終回となる講習でした。
概要として
・50~60歳で発症が多い
・発症率は1000人に1人
症状は
・筋肉がこわばる
・動作が遅くなる
・手などが震える
・姿勢が保てなくなる
原因は
・中脳から出るドーパミン(神経伝達物質)が減少することにより体への司令がうまく伝わらなくなること
症状により5段階に分類され、ゆっくり進行する傾向にあるが、改善することもあるそうです。今日ではこの病気が原因で死ぬことはなく、それだけにより日常生活の工夫が望まれます。
パーキンソン病の方は、いままで無意識でできていた動作が特に意識しながらでないとできなくなったり、複数の動作を行うことが難しいそうです。
工夫のポイントとしては
できるだけ単純な運動
ひとつひとつの動作を確実に→目印や音
心理的にリラックスできる→運動と感情のつながり強い
早めに動作や環境を変更→繰り返し慣れることで習得も可能
が挙げられていました。
手すりにしてもトイレの動作位置の目印として、または移動する目標としてなどの使用のされ方もあるそうです。
また部屋でも床をしっかり確保することは大切で、障害物や床の仕上げの切り替えで足の動作が小刻みになってしまい転倒の可能性があるとのことです。
(施設の廊下で床仕上げの色を規則的に変えて、それを目印に歩きやすくなったという事例の話もありました)
パーキンソン病は服薬により症状の変化が大きく、量や時間など細かい調整を要し、それゆえに、住宅改修などを行うとしてもどの状態のときの日常生活動作ができるように改修するのかを確認する必要があるようです。


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