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2008-07-05

発注説明会

発注説明会での発注者による挨拶の様子
発注者による挨拶の様子
 以前に地盤調査を行った物件の打ち合わせを2週間に1度程度行いながら実施設計をまとめ、7月3日に川西市文化会館にて工事の発注説明会を行いました。今回は当初から分離発注を行うことが前提のプロジェクトでした。
 分離発注とは建設会社、工務店、ハウスメーカーといった会社が一括請負で施工するのに対して、通常それらの下請けで仕事をする業者に直接発注する建設方式です。
 メリットとしては、直接発注することで価格に透明性が出ることと、直接発注するので自分の建てる家をよくわかることです。
 デメリットとしては、手間がかかる、業者間での連絡不足などでスケジュールや現場管理がうまくいかなかったり、責任の所在が明確でなくなること、実際に出来るまで価格が確定しないなどが挙げられます。
 これらのデメリットを克服するためにはCMr(コンストラクションマネージャー)としての技量が必要となり、また発注説明会でも参加業者の方にはじめから元請意識を求めたり、JV(ジョイントベンチャー、共同企業体)として瑕疵保証の加入を義務づけたりしています。
 今回は住宅ローンの関係で工期が決まっており、分離しすぎることで工期が長くなっては困るのであまり多くの分離は行わないことにしましたが、それでも当日は20人近くの業者の方に来ていただき、そこで見積り方法の説明と図面の内容について説明を行いました。
 初めに発注者(=建築主)より挨拶をいただきましたが、自分の職場のことを交えながら、中身をしっかりわかって自分たちの家を建てたいという気持ちが伝わってくる、とてもよいお話をしていただきました。
 これから質疑回答を行い2週間後に見積りが上がって来ますが、業者の見極めと原油高による物価上昇の影響を、どのように調整するかが次の課題です。

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