toggle
2011-01-24

福祉用具を使用する環境として住宅をとらえる

週末に「福祉用具を使用する環境として住宅をとらえる」というテーマで行われた研究会に参加して来ました。

これは特定非営利活動法人福祉医療建築の連携による住居改善研究会が行っています。
作業療法士の山下協子さんが前半は住宅改造と共によく使われる福祉用具(テクニカルエイド)の説明や機器選びの注意点を説明され、後半は実際にトイレでの車椅子の移動や浴室での動作について実演しながら理解するというものでした。
特に参考になったのは 
・(生活機能構造モデルに入っている)環境因子の重要性
・排泄しやすい姿勢、男女別
・症状により有効な便器高さ(高低)が違う
・ギャッジベッドの危険性
・杖の種類(場合によっては手摺設置より便利かも)
・車椅子の重心、安定性
・車椅子のアプローチ場所、移乗、本人の状況との関係
・浴室のバスボード、浴槽の背もたれの角度による
・バスシートによって立ちやすくなる場合もある
・浴室出入り手摺の位置、体の向き
・便所の立上りにつかう縦手すり位置は現在の推奨寸法よりも遠い(つま先+15cm程度)
・手摺を持って(押して)立つときに力が入る頭の位置(スペース必要)
多くの症状の方に関わってるということだけあって様々なパターンを話しておられましたが、
改めてその人の状況や話をよく聞いて対応することが重要と言っておられたのが印象的です。
関連記事