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2011-10-23

パンツの置き場考

突然ですが、普段パンツはどこに置いていますか?

下着のパンツのことです。

考えられるのは、洋服とおなじ場所のクロゼット(以下クロゼット派)、もしくは脱衣室(以下脱衣室派)です。少し気になったので、周囲に聞いてみました。結果は27人中クロゼット派が20人(74%)、脱衣室派が7人(26%)です。
クロゼット派の意見
・ふつうそういうものだと思っていた。
・自分のものは自分で管理する。
・脱衣室に置き場所がない。
・脱衣室に置くと湿気が気になる。
脱衣室派の意見
・使う場所に使うものを置くのが合理的。
・日々使うものなので、湿気を感じたことはない。
ちなみに回答者の属性は、30代15人(56%),40代3人,50代3人,60代3人,20代2人,80代1人です。年齢による差異は伺えませんでした。また、回答者のうち建築関係者は17人。脱衣所派はすべて建築関係者でした。
以下は考察です。住宅に内風呂が普及したのは1970年前後(※1)です。それまでは銭湯でした。また、内風呂が普及しても部屋として脱衣室がつくられるのは、1980年前後(※2)からです。現在のような形になったのはここ20-30年のことなのです。
今回、脱衣所派がすべて建築関係者だったのは、職業上これらの変化を感じ、自らの暮らし方も変えていったのかもしれません。
ものの収納の仕方は、話題に挙げて人と話をする機会も少ないので、自分の方法がごく当たり前と思っているのですが、実はいろいろと考え方があります。
もちろん、人によってこだわりのポイントが異なる部分でもあるので、一概に何が正しいとは言えないのですが、住まいのかたち、家族のあり方など少しずつ変化しています。ものの在処の「理由」についていま一度考えてみると、新たな住まい方がでてくるのかもしれません。

※1)1970年の内風呂普及率が50%
※2)UR賃貸住宅の住宅平面において、建設年度1980年を前後して、カーテンで区切るのではなく脱衣室として設けられている。
ちなみに湖山の家では脱衣室にパンツやタオルを入れておける家具を作りました。(右側の取手が少しだけ見えている扉です。)
また、玄関のシューズクロークにはコートなどを掛けておけるパイプハンガーを予め設置しています。
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