toggle
2012-02-08

工事見積書の共通費について

現在、実施設計を行った図面をもとに、数社に見積りを依頼し、提出された見積書の内容を精査しています。

クライアント(施主)に見積書を見てもらうとき、便器・照明・家具などの費用はわかりやすいのですが、共通仮設費などいくつかに分かれている、いわゆる共通費についてはその内訳がわかりにくく、実際、住宅規模の工事では会社によって計上の方法が違うこともあります。
ここでは平成23年版公共建築工事共通費積算基準を参考にしてその内容をまとめてみました。

共通仮設費(直接仮設、仮設)

共通仮設費は工事を行うための下準備や一時的に設置するものの費用です。例えば、敷地測量・地質調査費・仮囲い・現場事務所・仮設便所・安全対策費・近隣対策費・工事用電気水道などが含まれます。

現場管理費(諸経費)
現場管理費は現場を管理・運営するのに必要な経費です。労務管理費・各種申請料・保険料・交通費・通信費などが含まれます。
住宅規模の工事の場合は、次の一般管理費等とまとめて諸経費とされている場合も多いです。

一般管理費等
一般管理費等は、その会社の運営費が含まれます。本社社員の給料・賞与、会社の光熱費・通信費・税金・宣伝・広告費など全てが含まれます。
住宅メーカーや工務店の設計費用・見積料はこの部分に含まれていることが多いです。
一般管理費等は工事費の何%として計上されるのは理解できますが、その他は項目立てされて、内訳がある方が透明性があり好感が持てますね。
関連記事