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2013-08-24

大阪木材仲買会館の見学

 大阪木材仲買会館の見学会に参加しました。

構造に耐火集成材を使った建築で、今後の建築の流れの1つとして重要になってくるだろうということで機会があれば見に行きたいと思っていました。
重要な流れの1つというのは、木造建築のことです。
 日本で法的には、1950年の建築基準法の制定により大規模な木造建築が制限され、さらに1959年の伊勢湾台風をきっかけに防火、耐風水害のため木造の一部を禁止されていました。それが2000年の建築基準法改正により、必要な性能(耐火性能など)を満たせば、木造建築が可能となりました。
 そして2010年には公共建築物等木材利用促進法が施行されました。これは木を使用することにより、日本の森を育て、林業の活性化を図ることをねらいとして、地方自治体は公共建築物においては率先して木材の利用に努めなけらばならないというものです。
 大規模な木造を行う場合にネックになってくるのが耐火性能です。
構造規模によって次の図のように耐火性能が求められます。
現在木造耐火建築物とするためには以下の3つの方法があります。
 今回見学に行った大阪木材仲買会館は終え止まり型のタイプで竹中工務店が開発したもので、オープンな技術ではありません。
 建物全体の構造としてはコンクリートとの混構造で、
それは津波対策、隣地延焼防止などを考慮しているそうです。
 この建物では木をどのように使うかということをいろいろ考えていて、構造材として使っている他にも、木が水に弱いということも配慮しながら軒裏に使ったり、格子で耐震壁を作ったり、木の種類や継ぎ方を見せたりと様々な取り組みがされていました。
 建物の機能として、それほど複雑でもないこともあって構造も明快に作られていたり、既存の桜の樹木を囲みながら視界が広がっていたりと、基本計画がうまくできていました。また、それを実現させるために、天井と軒裏が連続して、外部からもすっきり見えていたり、と細部までよく検討されていると感じました。(10/1upload)
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