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2016-04-30

福島のシェアハウスが竣工しました

大阪市福島区にて工事を行っていた福島のシェアハウスが竣工しました。

名称は「シェア玉川」に決まりました。

元々長屋が並んでいた場所ですが、長屋の真ん中が建て替えられ、2軒が残された形になっていました。

1軒だけが建て替えを行うと残された建物がさらに弱くなってしまうという状態でした。

運良く、隣の長屋を購入することができたことでその2軒を建て替えるということで、この計画は進むことになりました。

生まれ育った家を建て替えるということなのですが、将来的な拡がりを考えて1階をテナントとしても貸せるようなダンススタジオ、2階をシェアハウスの個室、3階をシェアハウスのリビングとなるように計画しています。

玄関はキャンチレバーで持ちだしたピロティにより、玄関前に軒下空間を作っています。駐車・駐輪場としての役目もあります。

また1階がセットバックしていることで狭い路地に対してオープンな関係を作っています。

シェアハウスの玄関(右)とダンススタジオの玄関(左)は独立しています。

上下階をつなぐ階段。防火上竪穴区画となる階段ですが、オープンでコミュニケーションが生まれる仕掛けを作っています。

3階のリビング。集まる場所を3階にしたことで、明るく居心地のよい場所となっています。

玄関のシューズクロークとメールボックス。最大6名の入居を想定しているので収納量を確保し、郵便ポストも各部屋毎に受けられるようにしています。

2階の個室部分の廊下。安価で耐久性の高いPタイルを色違いで乱張りしてアクセントとしています。扉は各部屋の壁の色とリンクしています。

個室の内部。廊下と同じPタイルが延長されています。壁の1面に色を塗っています。

1階スタジオ。できるだけ天井高さを確保するために、天井仕上げをなくしています。ダンス用の二重床として、壁面にはガラスが張られています。

撮影:田籠哲也

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