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2016-07-19

大阪市西区ギャラリーの現場

 

現在、大阪市西区にて改修工事が進んでおり監理を行っています。この小さな平屋は、戦後に復興期に建てられたお好み焼き屋兼住宅だったそうです。お好み焼き屋を営んでいたおばさんの建物を相続で受け継いだオーナーは物置とされていました。しかし、建物が傷んできて近隣にも迷惑をかけてはいけない、ということで困っておられました。偶然、以前に大和郡山市で設計した「さくら舎」を見ていただき、この場所も改修で活用できるのでは、とご相談を受けました。

改修ありきということでもなく、オーナーご夫婦とこの場所の使い方について相談を重ねた結果、改修工事に至りました。

内部解体を行った後。

柱も一部抜いています。壊れないように仮筋交いで固めています。

基礎は延石やレンガに載っているだけで、不同沈下した様子もあったので、新たにベタ基礎を打設します。

解体前の調査で、ひどい所では40/1000もの傾きが生じていました。ジャッキアップにより9cm程かさ上げした部分があります。

既存の躯体には頼らず、新しいフレームを建てて補強を行っています。

床はベタ基礎をそのまま仕上げとして使うために、コンクリート打設時に砂利をまいて削り出しています。

もともと小さな建物なので1室的に広く使える、間仕切りなどはないシンプルな計画です。その分一つひとつの素材感が活きてくるように考えています。内部の大工工事が進んでいくと、外部関係の工事にも進んでいく予定です。

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