あけましておめでとうございます。
年始の通常業務は1月7日(月)から行います。
本年もよろしくお願いします。
以前に紹介させていただきました都住創のプロジェクトは
実は事務所の移転先で、現在解体工事は行った状態ですが、自分でできることは自分でやろうということで床フローリングのサンダー掛けを行いました。
塗装も自分でできるところはやりたいと思っていますが、どうなることでしょうか?
当事務所にて設計監理を行い、2012年7月にお引渡しをしました町家カフェ「さくら舎」が第8回スペースデザインコンテストの飲食店部門にて入賞しました。
これもクライアントを始めとして関係皆様のご尽力があってこそであり、深く感謝申し上げます。
以下に応募時のテキストを掲載いたします。
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「さくら舎」は城下町の街並みが残る奈良県大和郡山市にて中古住宅をカフェとしてコンバージョンを行ったプロジェクトである。
内部空間は構造補強を行いながら間仕切り壁を撤去し、一体的で開放的なカフェとした。営業は基本的に一人で行うことから席はゆったりと配置している。
コーヒーをいれる香りが全体に漂うと共に、客席を見渡すことができるオープンカウンターとランチを準備するためのクローズドな厨房とに分かれている。今回は新たに小屋裏を見せることで木構造の力強さ、木の素材が持つ安心感を表現している。
民家利用のコンバージョンにおいては古い素材と新しい素材を調和させて使うことを心がけている。今回その一つの方法として、同じデザインで色展開がある既成イス商品を新旧素材イメージに合わせてオークとウォールナット柄を使い分けた。また造作のベンチソファと統一感を持たせるためにビニールレザーの色を合わせることで既成品であるが内部空間との調和を図っている。
さくら舎のオーナーさんより新しくホームページができたというご連絡をいただきました。
今週のランチや営業日などが掲載されているので、行く前にチェックをしておくと安心です。
今年の奈良・町家の芸術祭HANARART2012では西嶋みゆきさんの金魚をモチーフにした作品をカフェの空間の中にインスタレーションのように展示されていました。
現在も西嶋さんの作品が展示されているようですので要チェックです。
関西匠の会と建築家が協同して木の住まいを作ろうというプロジェクトが始動し、それに参加しています。
関西匠の会は30年以上前から朝日新聞広告局の提唱により設立された協同組合で、その独自の保証制度やチェック体制で各地域の工務店がしっかりと家づくりを行ってきました。
今回それに建築家が加わることで、いままで以上にクライアントのニーズを汲み取り、またデザイン性を高めて行こうというのが今回の「匠PLUS」プロジェクトです。
これを始めるに当たって、関西匠の会事務局、会員社との打合せはもちろん、参加建築家達で、どんな家を、どういう方法で作っていけるかという会議を重ね、時間をかけてやっと始まりました。
各分野でのプロフェッショナルな方々と協同しながら作り上げるプロジェクトなので楽しみにしています。
「都住創」をご存知でしょうか。
「都市に住宅を自分達の手で創る会」
主に1980年台に大阪の中心部で活動したコーポラティブハウジングの先駆けです。
コーポラティブハウジングとは建設過程から居住者が主体となって集合住宅の建設を行う建設方式です。それによって自由設計が出来たり、近隣関係が築かれやすいというメリットがあります。
現在は、その手法も整理されて比較的気軽に行うこともできますが、当時は相当のパワーを費やしたことだろうと感じられます。
1987年には一連の建築で日本建築学会賞を受賞しています。
上の写真は住まい学体系から出ている「都住創物語」で、その記録がまとめられています。
その都住創を改修するプロジェクトを現在進めています。
鉄骨鉄筋コンクリート造の9階建て。
詳細や進捗は後ほど。
11/22・23、道修町の神農さん(少彦名神社)は神農祭で賑わっていました。
お祭りの由来は、文政5年(1822年)にコレラが大流行した際に疫病祈願を込めたことが始まりだそうです。
ここでのお飾りには近所の製薬会社おなじみの薬箱(特大)が吊るされていたり、特徴があっておもしろいです。
この日ばかりはオフィス街に出店が並び、ご近所としては毎年の楽しみです。
吹田K邸リフォームのキッチン紹介です。
介護のお母さんの様子もすぐに見れて、自分が使いやすいキッチンということと、調理用品を多く持っているということで収納をたくさん確保するということがテーマでした。
またキッチンにいる時間が長いので明るくしたいということもあり、改修前に外壁面に物置があったのを減築し、開口部を大きく取っています。
手前のダイニングとの間のカウンターにはよく使う食器の収納。
奥にも約4畳分のキッチン関係の収納部屋を設けています。
カウンター越しにリビング・ダイニングの様子が伺えます。
コの字型のキッチンで、さらに隅部も無駄なく使えるように工夫しています。
週末に福祉医療建築の連携による住居改善研究会の例会(詳細は快居の会ブログ)があり、作業療法士の山下協子先生に「脊髄障がいと生活環境」というテーマでお話をしていただきました。
脊髄損傷というと、交通事故などが原因で体のある部分以下が完全損傷してしまい、車椅子生活をしている比較的若い方をイメージします。
しかし最近は60代~70代の方で脊椎、脊髄の疾患を原因としていたり、軽微な外力によって損傷した不全マヒの方が多いそうです。
脊髄神経まわりのしくみの話から始まって、
非外傷性の脊髄損傷の原因となる症状について
脊髄損傷による自律神経障害の内容、
損傷位置と運動機能について、説明がありました。
その後、実際に脊椎損傷の場合の入浴やベッドでの動きについての実演でした。
不全マヒの方が多いということは、よりしっかりと本人の能力について理解する必要があるので、改修工事を行う上でも十分なヒアリングと医療職との連携が重要になりそうです。