ライフステージに合わせたリノベーション-母屋・庭
玄関ホール。以前は暗い場所であったが、間仕切りの変更と吹き抜けを取ることで広く明るい場所に。
玄関土間のレベルは上げて、上がり框との段差は小さくしている。
リビングから庭を見る。新しく造った庭は外の看板などを隠し、変化する景色を楽しめる。
リビング側からダイニング・キッチンを見る。キッチンの匂いが広がらないようキッチンとダイニングを仕切れるようにした。
キッチンからダイニングを見る。閉鎖的にならないよう欄間ガラスで天井がつながる。
調理台兼カウンターテーブルとなっている。
コンロ部分は一段低くして、使いやすく。
浴室の配置は変更した。シースルーの浴室経由で庭の景色が見える、明るく開放的な洗面室。浴室窓には外付け電動ブラインドがあり、入浴時に調整可能。
2人で同時に使える洗面化粧台。
洗面室と寝室をつなぐ便所。夜間もすぐにトイレへ。1坪程度の広さで車椅子や介助でも使用可能。
リビング隣の南面の明るい寝室。写真で開いている引き戸の先がトイレで、更に洗面室にもつながる。将来的にベッドも入れやすいように段差なしの畳埋め込み。
寝室とつながるウォークインクロゼット。奥の扉は玄関側への隠し扉のようになっている。
洗面室とつながるウォークインクロゼット。玄関側ともつながる。
玄関脇のトイレ。来客の手洗いにも使ってもらいやすいように大きめの手洗器を設けた。このトイレも将来のことも考え、手洗いとトイレを分けずに広さを確保している。
リビングが庭に拡がっていくような広いデッキスペース。
庭は山の木が自然に生えるように奥行きを持って配置され、自然な庭ということでメンテナンスを少なくすることを考えている。
外部のブロック塀は既存を洗浄して利用、上部のアルミ通風フェンスを木製ルーバーに変更。撮影:田籠哲也
造園:植威
説明
この計画は築25年の規格工法住宅をリノベーションしたものです。子育て期を経て、子供達が自立していく時期に、次のライフステージを見据え、建物のメンテナンス時期と合わせて工事を行いました。間取り変更やガレージ増築を含む全面的なリノベーションとなりました。
以前は1階が生活空間、2階が寝室という標準的な間取りでした。広い住宅でしたので1階だけで生活しやすいように水回りを含めて再構成しました。2階については子供達の帰省時に使いやすいように間取り変更を行っています。
鉄骨の躯体は新耐震基準で状況も良かったので、それらを活かして改修できたことは有意義なことでした。もともと不便はない住宅でしたが、玄関や水回りが暗いなどの感想も踏まえながら、通り抜け、回遊性のある間取りとしました。
-外観・増築部編
場所
大阪府堺市
工事種別
改修
用途
専用住宅
構造規模
鉄骨造2階建 234.54㎡