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2008-10-11 | その他

建築家は住宅で何を考えているのか

建築家は住宅で何を考えているのか (PHP新書 545) (PHP新書 545) (PHP新書 545)
建築家は住宅で何を考えているのか (PHP新書 545) (PHP新書 545) (PHP新書 545)
難波 和彦,千葉 学,山代 悟
最近ふと見つけて買った本です。
本文の言葉の使い方などは一般向けとは言い難いですが、値段やサイズが建築本にしてはお手頃です。
建築の勉強をしている学生が最近の建築メディアに取り上げられた住宅を勉強する教科書という感じの本です。
中身は、
01家族像とプランニング
02ライフスタイル
03集住/かたち
04街/風景
05工業化と商品化
06リノベーションの可能性
07エコロジカルな住宅
08素材/構法
09ちいさな家
10住みつづける家
とそれらしくテーマ分けされていますが、それらはあまり気にせず、ペラペラめくって目にとまった写真の住宅の文章を読んでいくと、まさに題名通り「建築家は住宅で何を考えているのか」というのが見えてきて興味深く読めます。

2008-09-01 | 環境

自立循環型住宅への設計ガイドライン

 8/28(木)に京都リサーチパークで行われた(財)建築環境・省エネルギー機構が主催する「自立循環型住宅設計講習会」に参加してきました。

写真がこの講習会で使われたテキストです。
比較的温暖な地域での木造2階建てを対象としたガイドラインで、省エネルギーの方法を13の技術要素に分類して解説しています。
木造2階建と対象を絞って手法を解説しているところが非常に実戦的でまとまっていました。
その本の始めに、戸建て住宅におけるエネルギー消費の詳細調査事例というグラフが載っているのですが、

家の中で最もエネルギーを消費しているのは、エアコンなどの冷暖房かと思いきや、月単位でも通年でも給湯(真ん中のグレーの部分)が半分以上を占めています。
 一つ一つの省エネがもちろん大事なのですが、全体的な視点で見ることの大切さを知らされた気がします。
要素別の省エネ方法も別の機会に紹介したいと思います。

2008-08-31 | 設計監理

川西市現場着工-基礎工事

川西市のA邸の見積調整が終わり8月から着工しています。
まずは土の置換工事からです。
 余談ですが2009年10月1日より住宅瑕疵担保履行法が施行され、以降に引き渡される新築住宅には保険加入が義務付けられることになります。
 今回の物件は2008年12月引き渡し予定なので義務ではありませんが、予め瑕疵保証を付けています。「建物を保証するには地盤がしっかりしていなければ保証できない」という論法で、まずは地盤調査が必要となり、今回はその解析結果により土の置換え工事が発生しています。(詳しくは過去のエントリー

地盤のゆるい部分の土を掘削・処分し、砕石を30cm毎に転圧しながら締め固めを行います。
次に捨てコンクリート(捨てコン)の打設です。
下の写真は捨てコン打設後の写真です。

捨てコンは実際の建物の強度とは関係がありませんが、墨出し(建物の位置を決める作業)や配筋工事を精度よく行われるために行われる工程です。
配筋工事です。

鉄筋は予め曲げ加工した状態で持ち込まれます。
職人さんが2人で手際よく、丸一日もかからずに行ってくれました。
写真は瑕疵保証会社の方(奥の方)が検査をしているところです。
そして基礎コンクリートの打設です。

コンクリート打設は天気などにも左右されるので気を使います。当日は朝から曇りでした。実は曇りがコンクリート打設日和なのです。気温が高いと、コンクリート工場での練り始めから打設までの時間制限が短くなります。また天気が良いとコンクリートの表面が乾燥してしまいひび割れができてしまうこともあります。

写真は立ち上がりのコンクリートも打設後、配管を行っているところです。
コンクリート工事が終わると次は大工工事に入ることになります。

2008-07-05 | 設計監理

発注説明会

発注説明会での発注者による挨拶の様子
発注者による挨拶の様子
 以前に地盤調査を行った物件の打ち合わせを2週間に1度程度行いながら実施設計をまとめ、7月3日に川西市文化会館にて工事の発注説明会を行いました。今回は当初から分離発注を行うことが前提のプロジェクトでした。
 分離発注とは建設会社、工務店、ハウスメーカーといった会社が一括請負で施工するのに対して、通常それらの下請けで仕事をする業者に直接発注する建設方式です。
 メリットとしては、直接発注することで価格に透明性が出ることと、直接発注するので自分の建てる家をよくわかることです。
 デメリットとしては、手間がかかる、業者間での連絡不足などでスケジュールや現場管理がうまくいかなかったり、責任の所在が明確でなくなること、実際に出来るまで価格が確定しないなどが挙げられます。
 これらのデメリットを克服するためにはCMr(コンストラクションマネージャー)としての技量が必要となり、また発注説明会でも参加業者の方にはじめから元請意識を求めたり、JV(ジョイントベンチャー、共同企業体)として瑕疵保証の加入を義務づけたりしています。
 今回は住宅ローンの関係で工期が決まっており、分離しすぎることで工期が長くなっては困るのであまり多くの分離は行わないことにしましたが、それでも当日は20人近くの業者の方に来ていただき、そこで見積り方法の説明と図面の内容について説明を行いました。
 初めに発注者(=建築主)より挨拶をいただきましたが、自分の職場のことを交えながら、中身をしっかりわかって自分たちの家を建てたいという気持ちが伝わってくる、とてもよいお話をしていただきました。
 これから質疑回答を行い2週間後に見積りが上がって来ますが、業者の見極めと原油高による物価上昇の影響を、どのように調整するかが次の課題です。

2008-05-25 | 設計監理

地盤調査-スウェーデン式サウンディング


川西での地盤調査の様子(機械式)
 兵庫県川西市にて建設予定の木造2階建住宅の計画の為に地盤調査を行ったので地盤調査について書いてみます。
 地盤調査は基礎の形式や地盤改良、杭の必要性を決定するために行います。
地盤調査を行わずに設計してしまうと、不同沈下(地盤の一部が沈むこと)、建物の傾き、外壁のひび割れなどの原因となる可能性があります。
木造住宅を建てる場合でも平成12年の改正建築基準法で、地盤の強度に応じた基礎の形式を規定しているため実質的に調査が義務となっています。
 木造住宅の地盤調査にはスウェーデン式サウンディング試験が多く用いられます。これは調査費用がローコストである、既存家屋があるところでも庭先などで調査できる、小規模な建物で重要となる基礎直下のデータを判読しやすい、などの理由が挙げれられます。
戸建住宅で平面形状が四角形の場合は建物の各隅と中心の計5ヶ所の調査を行うことが一般的です。
 方法はロッドという鉄の棒を調査地点に垂直に立てて、徐々に荷重をかけて約102kg(1000ニュートン)まで加えます。この途中でロッドが沈んでいく状態を「自沈」と言います。そして沈んでいかない場合は1000Nの荷重をかけたままロッドを回転させて地中へ貫入させていきます。
スウェーデン式サウンディング試験では25cm毎に地質を評価します。自沈の場合は25cm沈むのにかけた荷重を記録します。沈まない場合は25cm沈むのにどれだけ回転させたか(半回転を1Na)を記録します。地上から7、8mくらいまで測定することが多いのですが、しっかりした地盤(支持層)が確認されるとそこで調査は終了します。またスウェーデン式サウンディング試験では少し大きな石に当たると貫入できなくなってしまうのでポイントを少しずらして再測定したり土地の状況に応じた方法をとるようです。
 このような現地調査の後に地盤の支持力を算出します。その時には地盤が砂質土か粘性土かによって算定式が異なりますが、スウェーデン式サウンディング試験では土を採取できないので、貫入するときの音で調査員が判断したり、周辺のボーリングデータを参考にして決定します。
これらの調査は地質調査の業者が行い、それを瑕疵保証の会社が解析し、基礎の形式や地盤改良の方法について「このようにしてくれれば保証する」ということになります。
基礎直下から2mまでの深さに自沈層がある場合は、ほぼ何らかの地盤改良が必要になってきます。
今回の計画地では地表から2m前後の位置に固い支持層がありましたが1m程の所に自沈層を含んでいました。
これらを瑕疵保証会社に解析以来したところ部分的に土の置換え工事を行い、基礎形式はベタ基礎とすることになりました。
置換え工事は表層改良などよりは簡易な工事です。また地盤改良については現場進捗とともに書きたいと思います。

2008-05-05 | イベント

ブログについて

日々の活動と関連して、わかりやすく有用な情報を発信したいと思います。
更新は不定期です。

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