堺のデイサービス改修工事が始まっています。
建物としてのメンテナンスが必要な部分、
デイとして使用するために整備が必要な部分、
そして新たなイメージを作っていく部分と、いろいろなまとめていく要素があります。
構造はプレキャストコンクリート造で間仕切りを変更できるところは少ないですが、
水周りは使用頻度が高くなるので広く使いやすく整備していきます。
現在、実施設計を行った図面をもとに、数社に見積りを依頼し、提出された見積書の内容を精査しています。
クライアント(施主)に見積書を見てもらうとき、便器・照明・家具などの費用はわかりやすいのですが、共通仮設費などいくつかに分かれている、いわゆる共通費についてはその内訳がわかりにくく、実際、住宅規模の工事では会社によって計上の方法が違うこともあります。
ここでは平成23年版公共建築工事共通費積算基準を参考にしてその内容をまとめてみました。
共通仮設費(直接仮設、仮設)
共通仮設費は工事を行うための下準備や一時的に設置するものの費用です。例えば、敷地測量・地質調査費・仮囲い・現場事務所・仮設便所・安全対策費・近隣対策費・工事用電気水道などが含まれます。
現場管理費(諸経費)
現場管理費は現場を管理・運営するのに必要な経費です。労務管理費・各種申請料・保険料・交通費・通信費などが含まれます。
住宅規模の工事の場合は、次の一般管理費等とまとめて諸経費とされている場合も多いです。
一般管理費等
一般管理費等は、その会社の運営費が含まれます。本社社員の給料・賞与、会社の光熱費・通信費・税金・宣伝・広告費など全てが含まれます。
住宅メーカーや工務店の設計費用・見積料はこの部分に含まれていることが多いです。
一般管理費等は工事費の何%として計上されるのは理解できますが、その他は項目立てされて、内訳がある方が透明性があり好感が持てますね。
1月14日(土)に千里山の関西大学月が丘住宅にて福医建研究会例会があり参加しました。
今回のテーマは「パーキンソン病 日常生活上の工夫」で、作業療法士の藤原太郎さんによる3回シリーズの最終回となる講習でした。
概要として
・50~60歳で発症が多い
・発症率は1000人に1人
症状は
・筋肉がこわばる
・動作が遅くなる
・手などが震える
・姿勢が保てなくなる
原因は
・中脳から出るドーパミン(神経伝達物質)が減少することにより体への司令がうまく伝わらなくなること
症状により5段階に分類され、ゆっくり進行する傾向にあるが、改善することもあるそうです。今日ではこの病気が原因で死ぬことはなく、それだけにより日常生活の工夫が望まれます。
パーキンソン病の方は、いままで無意識でできていた動作が特に意識しながらでないとできなくなったり、複数の動作を行うことが難しいそうです。
工夫のポイントとしては
・できるだけ単純な運動
・ひとつひとつの動作を確実に→目印や音
・心理的にリラックスできる→運動と感情のつながり強い
・早めに動作や環境を変更→繰り返し慣れることで習得も可能
が挙げられていました。
手すりにしてもトイレの動作位置の目印として、または移動する目標としてなどの使用のされ方もあるそうです。
また部屋でも床をしっかり確保することは大切で、障害物や床の仕上げの切り替えで足の動作が小刻みになってしまい転倒の可能性があるとのことです。
(施設の廊下で床仕上げの色を規則的に変えて、それを目印に歩きやすくなったという事例の話もありました)
パーキンソン病は服薬により症状の変化が大きく、量や時間など細かい調整を要し、それゆえに、住宅改修などを行うとしてもどの状態のときの日常生活動作ができるように改修するのかを確認する必要があるようです。
先週末、賃貸マンションのリノベーションについてのプレゼンテーションを行いました。
既存の賃貸マンションの間取りをより魅力あるものに改修することで、他の賃貸マンションと価格で競争するのではなく、他とは違うものとしたいという要望でした。
賃貸の場合は居住者の希望を聞いて作るとはいきませんが、ある程度居住者像を想定して、住戸全体を機能的に回遊できるプランを提案しました。
クライアントより自分が住みたい(笑)と言っていただいたので、これから金額的な調整がつき実現できれば、と思います。
現在、高松で新築を予定しているご家族と土地探しから関わらせてもらっています。
土地探しから関わらせてもらう場合は、この場所でどれくらい大きさの建物が建つのか、思っていることが実現できるのか、などについて事前に検討できることがメリットです。
一般的には不整形で土地であまり条件がよくない土地でも、その家族の要望には応えられるという場合もあります。
また要望やイメージについても共有しやすいので、できるだけ早い段階からある程度時間をかけて相談するよう心がけています。
計画の中で必要に応じてパースなどを作成して完成のイメージを伝えますが、
現在進行中のプロジェクトより紹介です。
■町家の改修のカフェの内観イメージ。
■デイサービスセンターの近隣の方への説明に。
突然ですが、普段パンツはどこに置いていますか?
下着のパンツのことです。
考えられるのは、洋服とおなじ場所のクロゼット(以下クロゼット派)、もしくは脱衣室(以下脱衣室派)です。少し気になったので、周囲に聞いてみました。結果は27人中クロゼット派が20人(74%)、脱衣室派が7人(26%)です。
クロゼット派の意見
・ふつうそういうものだと思っていた。
・自分のものは自分で管理する。
・脱衣室に置き場所がない。
・脱衣室に置くと湿気が気になる。
脱衣室派の意見
・使う場所に使うものを置くのが合理的。
・日々使うものなので、湿気を感じたことはない。
ちなみに回答者の属性は、30代15人(56%),40代3人,50代3人,60代3人,20代2人,80代1人です。年齢による差異は伺えませんでした。また、回答者のうち建築関係者は17人。脱衣所派はすべて建築関係者でした。
以下は考察です。住宅に内風呂が普及したのは1970年前後(※1)です。それまでは銭湯でした。また、内風呂が普及しても部屋として脱衣室がつくられるのは、1980年前後(※2)からです。現在のような形になったのはここ20-30年のことなのです。
今回、脱衣所派がすべて建築関係者だったのは、職業上これらの変化を感じ、自らの暮らし方も変えていったのかもしれません。
ものの収納の仕方は、話題に挙げて人と話をする機会も少ないので、自分の方法がごく当たり前と思っているのですが、実はいろいろと考え方があります。
もちろん、人によってこだわりのポイントが異なる部分でもあるので、一概に何が正しいとは言えないのですが、住まいのかたち、家族のあり方など少しずつ変化しています。ものの在処の「理由」についていま一度考えてみると、新たな住まい方がでてくるのかもしれません。
※1)1970年の内風呂普及率が50%
※2)UR賃貸住宅の住宅平面において、建設年度1980年を前後して、カーテンで区切るのではなく脱衣室として設けられている。
ちなみに
湖山の家では脱衣室にパンツやタオルを入れておける家具を作りました。(右側の取手が少しだけ見えている扉です。)
また、玄関のシューズクロークにはコートなどを掛けておけるパイプハンガーを予め設置しています。
奈良のカフェリノベーション計画の解体工事に立ち会いました。
壁、天井の仕上げを剥がした状態になると空間のボリュームがわかりイメージしやすくなりました。
屋根が谷になって水が集まる部分は大雨のときに漏水していたようで、腐食とシロアリに食われている部分がありました。そういった材料の入れ替えなども一度解体してみないとわからないところです。
また、後々メンテナンスできるように天井点検口をつけておいた方がよいなど、現場を見ていると次々とやるべきことが出てくるものです。
まずは、現況図を作成して構造補強の計画とそれを踏まえて計画の調整を行っていきます。
せっかく現場に来たので周辺を歩いて、帰りに箱本館「紺屋」に寄って帰りました。
近くがこのような町屋のある場所なので、まちの見どころの一つになるような、いいリノベーションにしたいです。
NPO法人福医研の快居の会として相談依頼のあったお宅へ調査に伺いました。
60代後半の女性で脳卒中で倒れて左マヒになり、現在退院して自宅で生活されている方です。
当日はOT(作業療法士)の先生が訪問される日であったので、現在できる生活動作など実際に見せてもらいながら説明や意見をお聞きしました。
単純に四点杖で歩けるといってもはじめの2,3歩は股関節が痛むとか、台所になんとか立ててもその状態で片手で作業を繰り返しするのは大変など、単純にできる、できないと決めてしまうことは難しいようです。
運動機能がまだ回復している段階で、年齢的にもまだまだ動けるので、再びいきがいを持って活動しやすいように改修できればと思います。
実は全国大会にも参加したというほど料理が得意だったそうなので、もう一度料理を作るという希望を叶えてあげられればと思っています。